ユメウツツ@MimeiTagawa

タイトル


 あたしは、けんめいにタイトルを考えているのだった。
 夢の中で、今見ているその「夢」のタイトルを。
 必死に。ああでもない、こうでもない、と。真っ白な紙に、いくつものタイトルを、書いては消し、書いては消して。


 それなのに、目覚めたときには、それがどんな夢だったのか、憶えていなかった。名残も気配も消えていた。匂いも手触りも忘れていた。


 憶えているのは、そのタイトルを必死に考えていたこと。
 ただ、それだけ。


 いったいどんな夢だったのだろう。
 手がかりは、そう、タイトル。


 それなのに。

 あろうことか、そのタイトルさえも憶えていないのだった。




 夢のように消えてしまった、昨日の夢。



[PR]
by mimei14 | 2008-03-16 02:35 | ほんとに見た夢