ユメウツツ@MimeiTagawa

古 本 屋


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      小さなおばあさんだった。
      親指ほどの。
      埃まみれの棚の端からとことことこと歩いてきて、
      ぽかりと空いた一冊分の闇の奥へと入っていった。


      掴んだ本を戻すに戻せず、
      中途半端に掲げたまま、
      ひとり、途方に暮れる午後。


 
 



Texpo 百文字文学賞 http://texpo.jp/texpo/disp/22128/
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by mimei14 | 2009-04-19 13:35 | 夢写つ(小物語)